日の出町すぎ病院
院長 古賀 敬介
いつもより早い梅雨入りしたかと思えば、梅雨の中休みもかなりあるようで。
新型コロナワクチン接種が今日この頃のニュースの中心になっています。
順調に接種が進んでいる自治体もあれば、なかなか思うように進んでいない自治体もあるようで、進捗状況がそのまま自治体の評価になっている様相を呈しています。
コールセンター頼みではなかなか思うように進んでいませんね。大牟田では、かかりつけの方を中心に、各医療機関で予約を受け付けている所もあります。
かかりつけの医療機関に電話されてみて下さい。
さて、梅雨入りといえば、熱中症の季節でもあります。
熱中症は、脱水症もその1部ですし、体温が上昇したがために発症する臓器障害(臓器不全)の総称でもあります。
高温の環境の中で私たちの身体は熱を外に出すために「汗をかく」ことをします。
ただ、エアコンに慣れきった身体は汗をかく機能が弱くなっているので、汗をかけずに熱中症に陥ります。
では、どうしたらいいのでしょう。
「水を浴びる」正解です。
「服を脱ぐ」「日陰に入る」正解です。
そのような行動で、熱中症を予防します。
次に水分と塩分です。両方とも熱中症の時には必要です。
水だけ飲んでも身体の中においては何も変わらないのです。やはり塩分が必要なのです。ドラッグストアに「OS-1」というペットボトルに入った経口補水液があります。それを飲んでみて下さい。正常な身体であれば、塩辛くてとても飲めたものではありません。これが、おいしいと感じたら脱水症や熱中症です。気をつけましょう。
また、まわりの方で熱中症ではないかなと思うような人がいたら、ふたを閉めた状態で渡して下さい。熱中症の人は、ふたを開けて飲むことができません。それをみたら救急車をすぐに呼んで下さい。
待ってはいけません。
すでに臓器障害は始まっています。
2021年6月25日